愛犬が年齢を重ねるにつれて、少しずつごはんを食べなくなっていく。何を出しても首を背けてしまう。点滴でやっと命をつないでいる——そんな日々を過ごしていらっしゃる飼い主さまは、決して少なくありません。
この記事では、食欲のない愛犬に試していただきたい5つの工夫を、看護師資格を持つパティシエの視点からお伝えします。あわせて、点滴に通うシニア犬がひと口食べてくれたという、当店のシュークリームのお話もご紹介します。
「食べてくれるものが、もう何もない」と立ち止まっていらっしゃるご家族に、少しでもヒントになれば幸いです。
【実話】点滴に通う愛犬が、ひと口食べてくれた日
何を出しても首を背けた日々
ある日、当店にお電話をくださったご家族がいらっしゃいました。
お話を伺うと、うちの子はもう高齢で、動物病院で点滴を受けながら生活をしていらっしゃるとのことでした。療法食を試しても、人の食事を少し分けてあげても、かつて大好きだったおやつを出してあげても、どれも口をつけてくれない毎日が続いていたそうです。

看護師として働いていた頃も、食欲を失った方のそばにいる時間は多くありました。
食べられないというのは、体だけでなく心にも大きな影響を与えます。
「何か食べてほしい」「もう一度、美味しいと感じてほしい」。そんな気持ちから、当店のシュークリームを試してくださったのがきっかけでした。
そのなかで食べてくれた、小さなひと口
届いたシュークリームを、ご家族は小さくちぎって口元に近づけてあげたそうです。
するとその子は、そっと鼻を近づけ、ほんの少しだけ皮をかじってくれました。ご家族から「食べてくれたんです」とお知らせをいただいたとき、このお菓子を作り続けていてよかったと、あらためて感じました。
この出来事から、当店ではこのシュークリームに特別な想いを込めてお届けしています。
なぜシニア犬は食欲を失うのか(看護師パティシエの視点から)
愛犬の食欲が落ちたとき、「わがままかな」「好き嫌いかな」と考えてしまいがちですが、実はシニア犬の食欲低下にはいくつかの背景があります。
嗅覚・味覚・食感の変化
年齢を重ねると、人間と同じようにワンちゃんも嗅覚や味覚が少しずつ鈍くなっていきます。若い頃に喜んで食べていたドライフードの香りを、うまく感じ取れなくなることもあります。
また、歯や顎の力が衰えることで、硬いものや粒の大きいものが食べにくくなり、それが「食べない」という行動につながる場合も少なくありません。
持病や加齢による体調変化
腎臓や肝臓、心臓など、内臓の機能が落ちてくると、食欲そのものが減退することもあります。点滴や投薬の影響で、一時的に味覚が変わってしまう子もいます。

「食べない」と一言で言っても、その背景はワンちゃんによって本当にさまざまです。
原因を決めつけずに、その子に合った方法を探していくことが大切になります。
持病があって点滴や通院を続けていらっしゃる場合は、まずかかりつけの獣医師にご相談のうえ、次の工夫を試していただけますようお願いいたします。
食欲のない愛犬に試したい5つの工夫
ここからは、食欲が落ちた愛犬のために、ご家庭で試していただける工夫を5つご紹介します。どれも当店のお客様から「効果があった」とお声をいただいた方法です。
①温めて香りを立ててあげる
シニア犬が食べなくなる最大の理由のひとつが、嗅覚の衰えです。そこで、食べ物を少し温めて香りを立たせてあげることで、食欲を呼び戻すきっかけになります。
電子レンジで数秒温めるだけでも香りが広がります。熱くなりすぎないよう注意しつつ、人肌くらいの温度にしてあげると、ワンちゃんも口をつけやすくなります。
ドライフードにぬるま湯を少しかけてふやかす方法も、香りが立ちやすくおすすめです。
②小さくちぎって食べやすくする
歯や顎の力が落ちているシニア犬には、大きな塊のままだと食べるハードルが高くなります。手でちぎったり、キッチンばさみで細かく切ったりして、ひと口サイズにしてあげてください。

当店のシュークリームをご購入くださったご家族も、小さくちぎって少しずつ口元に近づけることで、愛犬が食べてくれたとおっしゃっていました。
小さくすることで、無理なく口に運べて、飲み込みもスムーズになります。
③食感を変えて刺激を与える
同じフードばかりですと、どうしても食欲が落ちてしまうことがあります。そこで、食感を変えてあげると新鮮な刺激になります。
たとえば、ドライフードに少しだけ柔らかいウェットフードを混ぜる、ふやかしたフードに少量のトッピングを加えるなど、いつもとひと味違う食事にしてあげてください。甘みのある素材(さつまいもやかぼちゃなど)を少し加えると、食欲が戻ってくる子もいらっしゃいます。
④静かな環境でゆっくり与える
意外と見落とされがちですが、食事の環境も食欲に大きく影響します。テレビの音や家族の話し声が気になってしまうと、集中して食べられない子もいます。
静かな場所で、一対一で向き合う時間を作ってあげてください。「食べることが楽しい時間」だと感じられると、少しずつでも口を開けてくれるようになります。

焦らず、その子のペースで。ひと口食べてくれただけでも、大きな前進です。
「もっと食べて」と急かさず、そっと見守ってあげてください。
⑤かかりつけの獣医師に相談する
どんなに工夫をしても食欲が戻らないときは、必ず獣医師にご相談ください。食欲不振の背景に病気が隠れていることもありますし、投薬の調整で食欲が戻ることもあります。
ご家庭での工夫と、医療のサポート。この両輪で愛犬を支えていくことが、何より大切です。
それでも食べない愛犬に、私たちからできるご提案
5つの工夫を試しても、なかなか食べてくれない日があるかもしれません。そんなとき、「何か別のものを試してみたい」と思われた飼い主さまに、当店のシュークリームをご検討いただければと思います。
シュークリームの皮だけは食べてくれた実例
冒頭でご紹介したシニア犬のように、他のものは受けつけなかったのに、当店のシュークリームの皮だけは食べてくれたというお声を、実際にいただいています。
なぜそのような反応があったのか、理由のすべてを断定することはできません。しかし、素材・香り・食感を追求して作り続けてきたお菓子が、食の細い子に寄り添えたのであれば、これほど嬉しいことはありません。
ワンちゃんが受け入れやすい素材だけで作る理由
当店のシュークリームは、ワンちゃんの体にやさしい素材のみで作っています。人間用のシュークリームのように、バターや砂糖、小麦粉をたっぷり使うわけではありません。
代わりに、愛犬の消化器にもやさしく、自然な香りと風味を残せる素材を選んでいます。シニアの子や、アレルギーを抱える子にも安心して召し上がっていただけるように、ひとつひとつ丁寧に焼き上げています。
グルテンフリー・砂糖不使用の安心素材
- 中身:さつまいも(メイン)または、かぼちゃ(季節によって変わります)
- 素材の特徴:グルテンフリー・砂糖不使用
- サイズ:小型犬向けのプチサイズ(大型犬用への対応もご相談可能)
さつまいもとかぼちゃは、自然な甘みを持ち、ワンちゃんの体にもなじみやすい素材として知られています。砂糖や小麦粉を使わないことで、糖質やアレルギーを気にされるご家庭にも選んでいただきやすく仕上げました。
アレルギー対応ケーキについての関連記事はこちらもご覧ください。
Petisserie chou chouのシュークリームについて
価格・サイズ
- 1個90円/7個入り630円
- ケーキご注文と同梱の場合は1個70円
- サイズ:小型犬向けのプチサイズ(1円玉ほどの大きさ)
- 大型犬用のサイズアップもご相談可能です
注文方法
当店のシュークリームは、オーダーケーキに同梱する形、または単品でもご注文いただけます。ご注文はすべて公式LINEで承っております。
ご注文時に、愛犬の体質・ご体調・アレルギーの有無などをお伺いし、安心して召し上がっていただけるようにご案内いたします。
シニア犬にも安心なオーダーケーキについての関連記事はこちらも参考にしていただけます。
まとめ
シニア犬の食欲不振には、嗅覚や食感の変化、持病など、さまざまな背景があります
ご家庭で試せる工夫は、①温める②小さくちぎる③食感を変える④静かな環境で与える⑤獣医師に相談するの5つです
どうしても食べてくれないとき、当店のシュークリームを試してくださったご家族がいらっしゃいます
中身はさつまいもとかぼちゃ、グルテンフリー・砂糖不使用のやさしい素材で作っています
価格は1個90円/7個入り630円(ケーキご注文と同梱の場合は1個70円)です
持病がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談のうえ、お求めくださいますようお願いいたします
食べてくれない日が続くと、飼い主として自分を責めてしまうこともあるかもしれません。けれど、愛犬のために何かを探そうとするその気持ちこそが、いちばんの愛情です。
大切なワンちゃんとの時間が、ひと口のよろこびで少しでも温かいものになりますように。
ご相談・ご注文について
Petisserie chou chouでは、愛犬の体質やご体調に合わせて、お菓子のご相談を承っております。
- シニア犬や食欲が落ちている子向けのご相談
- アレルギー対応のケーキやおやつ
- 手土産としてご友人の愛犬に贈りたいご注文
どんなことでも、まずはお気軽に公式LINEからお声かけください。看護師とパティシエ、両方の視点から、ご家族と愛犬にぴったりのご提案をさせていただきます。
千葉県船橋市から、愛犬のためのオーダーメイドケーキと、やさしいお菓子をお届けしています。Petisserie chou chou(ペティスリーシュシュ)

ー著者プロフィールー
犬の管理栄養士・犬の家庭料理士・ペットフーディスト。元パティシエ。
犬の体調や季節に合わせた食材選びを大切にし、栄養とおいしさを両立した犬の誕生日ケーキを千葉で制作しています。
